2013/06/18

マクロとミクロの借金

 麻生太郎副総理兼財務・金融相は17日、横浜市内で行った講演の中で、国の借金が膨らんでいる問題について「日本は自国通貨で国債を発行している。(お札=日銀券を)刷って返せばいい。簡単だろ」と述べた。財政法が禁じている、財政赤字を日銀の貨幣発行で穴埋めする「財政ファイナンス」を連想させる発言だけに、会場からどよめきが起きた。

ただ、麻生氏は「お金を出し過ぎて信用がなくなったら金利は上がる」とも指摘して、際限のない通貨発行には否定的な認識も強調。その上で、「日本の借金は970兆円に膨らんだが、金利は上がっていない。日本は財政破綻の危機ということはない」と締めくくった。 

時事通信社
Wall Street Journalより

国の借金額が問題なのではなく、国内での貨幣流動量の減る事(経済に元気も現金も無い)が問題だ…と当方は考えています。



[追記]
借金の質も考える必要があります。
つまり「自国通貨なのか? 外貨の借金なのか?」です。
外貨借金の場合は貨幣流通量に気をつけないと、為替によるインフレ影響も加味されるので要チェックや。
価値の薄まった貨幣を同じ金額(量)で交換はしたくないっしょ?

なお自国通貨の場合、インフレで貨幣価値が下って借金の額面は変わらなければ、債務側は返済が楽になりますよね。
よくアカギで出てくる「当時の5億は現在の50億に相当」ってやつです。同じ5億でも、その価値は相対的って事です。