2009/04/15

ZONE-X

沼田場之怪異
ある猟師が山に入った。
獲物を待って身を潜めていると、一匹の蠅が飛んでいた。
蛙がやってきて蠅を食べた。
そこへ蛇がやってきて蛙を食べた。
すると猪がやってきて蛇を食べた。
猟師は猪に鉄砲の狙いを定めた。
しかし、ふと考えた。
「蠅は蛙にパクリ、蛙は蛇にガブリ、蛇は猪に…
今ワシは、何か"とんでもないモノ"に狙われているのでは?!」
気味が悪くなった猟師は鉄砲を下ろした。
そのとき、山中に響きわたる声がした。
「撃たなくてよかったな」
猟師は鉄砲を放り出してその場から逃げ出した。
(どこかで読んだ民話より)


*ZONE-X
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